オーストラリア・シドニーで日本語教師養成講座

シドニーで日本語教師養成講座420時間 カリキュラム、教科書の使い方、時間割、受講生の1日の様子、実践重視の模擬授業、全養協などコース内容を紹介。
シドニーで日本語教師養成講座 シドニーでBBIの日本語教師養成講座11週間 オープン記念キャンペーン実施中!

シドニーで日本語教師養成講座コース内容

カリキュラム紹介

シドニーで日本語教師養成講座は、文化庁が定めた教育内容に基づき、同講座オリジナルのカリキュラムにより授業を行って行きます。このカリキュラムは、授業内活動から成るセクションAと課外活動として設けたセクションBにより短期間の11週間で420時間が修了できるようになっています。この420時間というのは、 日本の教育機関が日本語教師になるために必要とみなしている学習時間です。そのため、主な教育機関の採用条件として日本語教師養成講座420時間修了が必須とされています。

文化庁が定めた教育内容に沿ったシラバス

社会・文化・地域 世界の日本語事情、世界各国の習慣・事情、日本語教育の歴史、異文化接触
言語と社会 社会言語学、言語のバラエティ、マルチカルチャリズム、非言語行動
言語と教育 言語と教育、コースデザイン、クラスマネージメント、教材教具論、教授法と指導法
言語と心理 クラス見学アナリシス、バイリンガリズム、異文化心理、文化摩擦
言語一般 言語学概論、音声学・音韻論、文字・表記、対照言語学、日本語の文法体系

上記にあるものは一例です。この他にも多くのことを11週間で学んでいきます。

セクションA セクションB

実際の教え方、実践に役立つ教材作り、日本語教育の理論などを講義とディスカッション方式で学びます。

  • 基本的な教授法---文字、比較表現、授受表現、デモンストレーション等
  • 理論---クラスマネジメント、教授法、日本語音声等
  • クラス教材について---問題・課題の作り方、教材の使い方等

クラス活動だけではなく、課外活動として研究・課題作成・準備をし、プレゼンテーション形式で発表します。

  • 異文化・異言語体験
  • 教科書研究カリキュラム作成
  • 授業見学・参加
  • 文法研究
  • 文化研究
  • 教案作成
  • 教育実習等
日本語教師養成講座420時間

教科書の使い方

日本語教師養成講座テキストブック

基本的な指導法を学習するテキストについては日本語の単語や文法項目、例文は書かれていますが、多くの説明がされていません。これは、まず受講生に様々な事を想像をしてもらう為です。文法項目、例文を見てそこからどういう場面で使われる文法、例文か、また、この文法を使って他にどんな例文が作れるか、教える際に何がポイントとなるのかを、まず、一人一人の受講生が考えます。それを受講生同士で発表し合い、講師からアドバイスをもらいます。自分の想像による考え、他の受講生のアイディア、先生からのアドバイス、これらのディスカッションの内容をテキストブックに書き込んでいき、一人一人オリジナルのテキストブックが完成していきます。
(教科書の使い方の一例:ある受講生からのコメント)


ワンポイントアドバイス

実践重視の模擬授業:
模擬授業の様子日本語学習者に見立てたクラスメイトや実際に日本語を学習しているオーストラリア人学習者に対して日本語を教える機会を設けます。事前にクラス活動のプランを立て、作った教材を使って実習をします。実習後はレポートを通して改善点などについて考え次回に役立てます。毎日のように実習が行われ、多い方で週に数回模擬授業を行うこともあります。準備も大変ですが、その分、実践経験を多く積め、将来の就職採用試験対策や日本語教師としての活動に生かされていきます!また併せて、教材作りにも力を入れています。教材は先生の命!この教材作りの経験もたくさん積むことでより幅の広い日本語教師を目指す訓練としています。
先輩後輩:
めでたく日本語教師養成講座の資格ゲットこの講座のもう一つの大きな特長として、講座に先輩後輩が混在することです。このコースは大きく分けてA、Bなど2つの内容に分かれて構成されています。講座スタートは、AからスタートするグループとBからスタートするグループがあり、それぞれ順にスタートしていきます。つまり、Bでスタートするグループは、既にAでスタートした先輩が学校にいることとなります。また、BでスタートしたグループがBの内容を修了するとAでスタートする後輩が入学してきます。講座自身は基本的にそれぞれのグループで進めていきますが、A、Bグループ混成で受講することも良くあります。あとからスタートしている後輩グループは、先輩の模擬授業を見学することも良くあり、参考となると同時に、講座中盤での目指すべき姿を見ることができます。また、後輩を迎えた際には後輩に模擬授業を披露することとなりますが、先輩として恥ずかしくない模擬授業をするために更にモチベーションを高めて臨むこともできます。この講座はこういったシステムによって、お互いを刺激し合うことでより良い日本語教師を目指すべき対応をしています。
年越しコース:
シドニー年越しの花火この講座は、年7回のレギュラーコースを設定しています。そしてこのコースとは別に年をまたいで受講する年越しコースを毎年設定して対応しています。授業内容は全く変わらず全11週間ですが、年末年始をはさむスケジュールのため途中に休暇をはさみトータルの滞在期間が16週間程度となります。従って、その日程で参加できる方はご参加下さい。年末年始をシドニーで過ごすので、オーストラリアの年越しを体感することが出来るのがこのコースの特長ですが、併せて他のコースにはない特典があります。それが、全養協日本語教師検定対策講座を無料で受講できることです。この学校は全養協の認定校ですので、毎年1月に行われる全養協日本語教師検定試験をシドニーにいながら受験することもできます。そしてこの学校では、その試験日の前に全養協日本語教師検定試験対策講座を設けて、試験対策を行っています。受講料は別途掛かりますが、この年越しコースに参加している受講生のみ無料で受講することが出来ます。参加は強制ではありませんが、無料ですし是非受講されてください!
BBIと学校との関係:
この日本語教師養成講座を行っている学校はシドニーにあります。また、日本語教師になる。を運営するBBIの本社もシドニーにあります。同じ日本語教育というフィールドで活動していますので、この学校の校長先生とBBIはとても良い関係を保っています。お申込み時のお問合せや講座受講中に万が一トラブルなどがありましたら、迅速に両社が対応することができます。BBIの日本の支社においては、当校が日本にないことから、代わりに講座の案内をさせて頂いています。
また、実際に教材も見て頂くことができるのでお気軽に弊社のオフィスにお立ち寄りください。

 

全体の時間割

週に約30時間のクラス活動があります。(*他に課外活動による課題提出あり)

月〜金 9:30〜16:30 (昼休み 12:00〜13:00)

  • クラスの進行状況によりクラス活動の時間が16:30を越える場合もあります
  • 祝日・受講人数などにより変更する場合があります
  • 上記の正規授業時間に加え、日本語クラスへの参加等の課外活動が必修となることもあります

ある一日の受講生の様子

前日、夕方学校で次の日の模擬授業のための教材作り。その後帰宅
当日、午前7時起床。ご朝食(トーストとスープ、ジュース)
午前8時ホームステイ先を出る。バスに乗って学校へ。
午前9時30分授業開始。早速模擬授業に関して発表する。
午前9時45分模擬授業終了。内容に関して、講師及び同期受講生とディスカッション。
午前10時講師からのまとめ
午前10時30分 今日の内容の講義スタート。修了後は他の受講生が明日の模擬授業としてこのテーマに沿って授業をする事が告げられる。
午後12時昼食、休憩
午後1時午後の講義スタート。他のクラスと合同授業。他の受講生の模擬授業を見学、及びそのディスカッション参加。
午後3時教科書研究。4時30分に本日の授業の修了。
午後4時30分 教室に残って明日の課題の準備。他の受講生もいるのでアイデアを出しながら、サポートしながら出来るので助かります!午後6時からオーストラリア人日本語受講生の授業を見学。修了後帰宅。

講座に持ってきた方がいいもの

カリキュラム内で教材作成の課題があり、文房具を使用します。オーストラリアの文房具は日本のものに比べ、質が悪く高いばかりでなく品ぞろえも少ないので、鉛筆、消しゴムなどの筆記用具の他に、画用紙、色鉛筆・黒マジック、カラーペン、マグネットシートなどご持参されることをお勧めします。

また、その他可能であればノートパソコン、USBを持参されると教案作成の際に重宝します。学校やBBIのオフィスにもパソコンはありますが、今までの卒業生の皆さんもノートパソコンを持参されることをお薦めされていますのでご参考下さい。



全養協(全国日本語教師養成協議会)とは

全養協とは

シドニーの日本語教師養成講座は、全養協の認定校です。このことはより実践的な講座内容を展開している一つの表れなのですが、ここで、「全養協とは何ぞや」と思われる方もいらっしゃると思いますので、この全養協に関して少し紹介したいと思います。以下は全養協のホームページに記載されている内容を抜粋しています。

全養協(有限責任中間法人 全国日本語教師養成協議会)のHP

全養協(有限責任中間法人 全国日本語教師養成協議会)は、日本語教師養成講座を主催する機関が、日本語教師養成講座及び日本語教師の質的向上を図るとともに日本語教師、日本語教師養成講座及び日本語教育に関心を持つ人々を幅広く支援し、内外の日本語教育に対する貢献活動を行うことを目的として全国規模で集い2001年に設立されました。この間、加盟校の講座内容の質的向上を図りつつ、年1回のフォーラムも重ねて参りました。今後はますます活動内容を充実させて参りたいと考えております。

また、この全養協は、「全養協日本語教師検定」という検定試験を設けています。この試験の目的は、以下の通りです。

内外の日本語教育に携わる者やその志望者を対象として、日本語教育の現場に直接関わる実践的知識及び能力を測ることにより、日本語教育実践者の質的向上を目指し、日本語教師としての意欲と自覚を促し、以って日本語教育全体のレベルアップに貢献することを目的とします。

つまり、全養協は、日本語教師として活動するに当って、知識ばかりではなく

  • 日本語教育の現場に直接関わる実践的知識及び能力を支援する協議会で
  • 日本語教育実践者の質的向上を目指し、
  • 日本語教育全体のレベルアップに貢献することを

目的として活動をしている団体です。

その全養協の認定校である、このシドニーの日本語教師養成講座は、従って、

『オーストラリアに来て認められる講座なのか』
『日本で通用する講座なのか』
『本当に役に立つのか』

などいろいろな不安をお持ちの方もいらっしゃいましたが、この加盟校であると言う事が、一定の評価を受けたことにつながりますの で、どうぞ安心してご参加頂ける内容となっています。