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ニホナルブログ

日本語能力検定試験が大きく変わります。


2009年12月23日 | category by 検定試験


12月6日(日)に今年の日本語教育能力検定試験(JLPT)が終わったところですが
2010年から試験の概要が大きく変わります。

改定のポイントは以下の4点です。

①課題遂行のための言語コミュニケーション能力を測ります

なんだか少し難しい表現ですが試験の為の知識のみでなく
実践で使える日本語能力を文字・語彙・文法を通して測るということです。

②レベルが4段階から5段階に増えます

今までの試験の4段階(1級、2級、3級、4級)から
5段階(N1、N2、N3、N4、N5)になるのですが、
今までの試験の2級と3級の間にN3というレベルを新しく設けるようです。

しかし、レベルの呼び方も今回N1、N2・・・と変わるようですが
私個人的には1級、2級・・・のほうが日本語の試験らしくて好きです。
この“N”には“Nihongo”と“New”の意味が含まれているようです。

③得点等化を行います

これについてはよく理解ができないのですが・・・
国際交流基金と財団法人日本国際教育支援協会の説明によると
異なる時期に実施される試験では問題の難易度が異なります。

それを「等化」という方法で異なる時期に実施された
試験の得点を相互に比較可能な共通の尺度上で表します、
とのことなのですがこの「等化」についてどのような方法を
考えられているかはわかりません。

でも、試験を受ける時期が違っても同じ尺度上で表される
と言うのは良い事ですね!

④「日本語能力試験Can-doリスト」(仮称)を提供します

これはなんだか興味深いですね。
このリストには各レベルの合格者が日本語を使用して
実際にできそうだと考えている事の例が記述してあるとの事です。
このリストをどのように役立ててもらいたいかと言うと
このような例を手がかりに合格者本人やまわりの人々が
試験の結果をより具体的に理解できるようになることを目指しているようです。

これについてはまだ作成中のようですので
詳しくわかったらお伝えしていきたいと思いますが
このリスト使いようによっては受験をされる学習者にはもちろんのこと
日本語教師の方々にとってとても貴重なリストになるのではないでしょうか。

今回日本語教育能力検定試験の改定のポイントについて
お伝えしましたが日本語教師としては多くの日本語学習者が
目指しているこの試験についての知識を持っているということは
とても大切な事だと思います。

これから日本語教師を目指される皆さんにとっては
少し気の早い話であるかもしれませんが
このような情報にアンテナを張るということは
日本語教師としてとても重要なことだと知って頂ければと思います!

*あとがき*
先日、私がJLPTの1級を教えていた学習者さんから
メールがきたのですが今年の試験は他の年度と比べてとっても難しかったそうです。
書店には既に2010年の問題が並んでいるそうですが
それを見たほかの日本語の先生も
今年の1級の試験の難しさにビックリしたと言っていました。
でも、みんな必死に頑張っていたので
後は結果を待つのみですね・・・ Cross my fingers!!!

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