日本語教室こぼれ話!メリークリスマスと・・・
2009年12月17日 | category by 日本語教室のお話
「メリークリスマス と あけましておめでとう!!」
先日、今年最後の日本語の授業に来た日本語学習者さんが満面の笑みで言ってくれました。
でも・・・日本ではこう言わないですよね。
なぜこのような挨拶をしてくれたかと言うと
英語ではみんなクリスマス前に
素敵なクリスマス、新年をお迎え下さいという意味で
“Merry Christmas and Happy New Year!!”と言いますね。
それを直訳してしまうと
メリークリスマスとあめましておめでとう・・・
となってしまうわけです。
学習者さんによっては
「クリスマスと新年おめでとう」と言う方もいます。
これはもちろん、日本では
「素敵なクリスマスを過ごしてください」
「良いお年を」
みたいな言い方で挨拶しますと教えてあげなければいけませんね。
違う言語間で直訳をするとどうしてもこのようなおかしな日本語が出てきてしまいます。
また、私達もおかしな英語や中国語、韓国語に訳してしまっているかもしれませんね^^;
本当に初心者学習者の方にはGood eveningやGood nightを
良い午後や良い夜と挨拶してしまう方もいます。
また逆に“いただきます”や“ごちそうさま”を英語で言うとなんですかという質問もよくあります。
実際、これに値する英語はないんですよね。
韓国語や他の国ではあるところもあるようですが。
これに関してはまずは、英語で同じ意味の言葉(あいさつ)はないということを伝えてあげなければなりませんね。
そして、この“いただきます”“ごちそうさま”の意味は
教える人によってだいぶ違うようです。
①食事をはじめます/食事が終わりましたの意味ですと説明する日本語教師の方もいるようですし
②食事を準備してくれた方や食事の素材となるすべてのモノ(お米やお肉や野菜など)またそれらの育成、管理に関わったすべての方々に感謝の気持ちをこめてありがとうという意味だと説明する人も多くいます。
③また、ひとことで“Thanks god!”ですよ、
と説明してしまう日本語教師の方もいるようです。
どれも間違いではないのかもしれませんが
どれが正式なのかもはっきりしないところです。
私の場合は①と②の両方を説明します。
皆さんは他の国の方に聞かれた時になんと答えますか??
*あとがき*
直訳についてのブログを書いていて、ちょっと思い出したのですが
オーストラリアにはSUPER DRYという洋服やアクセサリーの
ブランドのようなお店があるのですが
お店の看板や洋服のデザインに
“SUPER DRY 極度乾燥(しなさい)”
と書かれているのです。洒落なのかもしれませんが
そのロゴを見るたびになんか不思議な気持ちになるのは
私だけでしょうか・・・
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