420時間で資格を取得 通信で日本語教師養成講座

通信講座で日本語教師養成講座420時間 カリキュラム、直接法と間接法、課題の提出方法、添削結果、日本語ボランティア教師との相性などコース内容を紹介。
通信で日本語教師養成講座 コースの内容

通信で日本語教師養成講座コース内容

カリキュラム紹介

通信で日本語教師養成講座は、文化庁が定めた教育内容に基づき、同講座オリジナルのカリキュラムにより授業を行って行きます。また、前半の一般講座、後半のマスター講座の両方を終了することによって420時間の日本語教師養成講座の修了証が発行されます。主な学習内容は以下の通りです。

前半部分のカリキュラム
学習内容(前半) 使用教材(前半)

世界の中の日本
日本語教育の歴史
国語史・日本語学史
異文化間教育・異文化接触
言語学・言語と社会
言語と心理
語彙・語構成
音声学
文法・文の成分・種類・談話
文字表記・言語に関する一般常識
日本語概論
日本語教授に関する知識と能力

より詳しいカリキュラム内容はこちらをご参照下さい

日本語教師養成総合講座ガイド
ワークシート
Spoken Japanese I
Spoken Japanese II
教師指導要綱 I
教師指導要綱 II
通信コース教師用解説CD
日本語教育全書
基礎口語日本語
How to Teach Japanese Direct Method
日本語教師養成一般通学講座DVD
アルク出版 日本語教育能力試験に合格するための本

その後、後半講座として通信にて日本語教師養成マスター講座を受講いただきます。 主な学習内容は以下の通りです。

後半部分のカリキュラム
学習内容(後半) 使用教材(後半)

世界の中の日本
日本語教育の歴史
国語史・日本語学史
異文化間教育・異文化接触
言語学・言語と社会
言語と心理
語彙・語構成
音声学
文法・文の成分・種類・談話
文字表記・言語に関する一般常識
日本語概論
日本語教授に関する知識と能力

日本語教師養成マスター講座ガイド
ワークシート
日本語教育全書
Spoken Japanese
基礎口語日本語
日本語教師養成一般通学講座DVD
アルク出版 日本語教育能力試験に合格するための本


課題の提出方法

課題提出の流れ

添削結果例

問題1  日本語の語順の特徴を英語との比較の中で示しなさい。


受講生の回答

(1)日本語は主語+目的語+述語の順番になるが、英語は主語+述語+目的語になる。

例 私は 車を 買いました。 主語+目的語+述語
I bought a car.   主語+述語+目的語

(2)日本語は修飾語が非修飾語の前に来るが、英語は修飾語が非修飾語の前に来たり、後に来たりする。

例 @ 大きい家 big house

日本語は修飾語の「大きい」が被修飾語の「家」を修飾して、英語は修飾語のbig が被修飾語のhouseを修飾している。この場合は日本語も英語も語順が同じで、修飾語が被修飾語の前に来る。

例 A 日本語が話せる人 person who can speak Japanese

日本語は修飾語の「日本語が話せる」が被修飾語の「人」を修飾して、英語は修飾語のwho can speak Japanese が被修飾語のpersonを修飾している。この場合は日本語は修飾語が被修飾語の前に来るが、英語の場合は修飾語が被修飾語の後に来る。 英語の場合は形容詞が名詞を修飾する場合は日本語と同じように形容詞が名詞の前に来るが、関係節の場合は修飾語が被修飾語の後に来る。


添削指導者からの回答

(1)基本的には解答通りです。

英語の語順は主語+述語+目的語で、この形を変えることはできません。

例えば
John loves Kate を Kate loves John にすると意味が変わってしまいます。英語は語順で言葉の役割が決まりますので、語順を変えることはできません。
それに対し山田さんのお答えでは日本語の語順は「主語+目的語+述語」とありますが、必ずしも日本語の場合は主語から始める必要はありません。述語が最後に来ればその他はどこから始めても構いません。

例えば「私は明日あの店で寿司を食べます。」を

  1. 明日私はあの店で寿司を食べます
  2. あの店で寿司を私は明日食べます
  3. 寿司を明日私はあの店で食べます
  4. 私は寿司をあの店で明日食べます

のいずれも可能です。

英語と比較した場合、日本語は結論が最後に来るので、最後まで聞かないとどうするのかが分からないのに対し、英語は結論が主語のすぐ後に来ますから、どうするのかがすぐに分かります。それから、日本語の語順が英語より融通性がある理由は英語にない助詞が文中で大切な役割を果たしているからであります。助詞に関しては今後詳しくやってまいります。

(2)こちらも基本的には解答通りです。

日本語の場合は修飾語が被修飾語の前に来るということは常に前から言葉を修飾していくということです。また、英語は形容詞が名詞を修飾する際、形容詞の最後がableやibleで終わるものはよく名詞の後に来ることがあります。

例 The queen’s fingers always glitter with rings innumerable.女王の指はいつも無数の指輪で輝いている。
Angela was the only person visible.  アンジェラが唯一目に入る人だった。

問題2  助詞「も」の働きを例文を提示して日本語と英語で述べなさい。


受講生の回答

「も」は「も」の前に来る言葉がその前の文脈で述べられていることに追加される場合に使われ、英語のtoo, as well, also等にしばしば訳される。

‘’Mo’’ shows the preceding word is included in what is mentioned in the previous contexts.

例 私は日本人です。  I am Japanese.
花子も日本人です。 Hanako is Japanese, too.

添削指導者からの回答

解答通りです。初級の学習者にはお答え以上のことをこの時点で教える必要は全くございませんが、以下のことを日本語教師の知識として頭に入れておいてください。

まず「も」を置く位置ですが、学習者が英語の発想で「私は日本人です、も」等と言うことがあります。
これは「I am Japanese, too.」をそのまま日本語に当てはめる、後で学習する「母語の干渉(母語、この場合は英語のように他言語を使うこと)」による間違いですが、「も」がどこに置かれるかをしっかりと教えなければなりません。

その他の「も」の用法としては数量を強調する場合に使うことがあります。

例 私はロンドンに8年も住んだ。 I lived in London as long as 8 years.
彼は毎朝3杯もコーヒーを飲みます。 He drinks as many as 3 cups of coffee every morning.

問題3  日本語における外来語の使い方を例を挙げ、文法的に説明しなさい。


受講生の回答

(1)名詞として使う
オルガン、テレビ、ラジオ、アイスクリーム

(2)ナ形容詞として使う
ホットな ロマンチックな、ユニークな

(3)動詞として使う
メモする、ドライブする、キャンプする

添削指導者からの回答

解答通りです。以下、補足説明しておきます。

(1)名詞として使う場合ですが、これは日本語の中には山ほどあります。特に英語から来たものが日本語の日常会話の中でよく使われています。それゆえ、英語話者にもすぐに理解してもらえそうですが、実際は決してそうではありません。理解しにくい原因が主に二つあり、一つは音で、もう一つは拍(モーラ)です。

@ 音について

英語の「L」と「R」は日本語では両方ともに「ラ」で表記しますが、「ライス」は「L」では「しらみ」で「R」では「米」になります。それゆえ、「L」に近いと「しらみ」で「R」に近いと「米」になります。「ライト」も「L」では「電燈」で「R」では「右」あるいは「書く」になります。それ以外にも英語の「B」と「V」が日本語では両方とも「ば行」になり、英語の「S」と「TH」も日本語では両方とも「さ行」になります。

A拍(モーラ)について

日本語は一字一音が原則で、それがそのまま拍となります。例えば英語の「strike」は英語では一音節で一拍で発音しますが、日本語では「ス ト ラ イ ク」と一音一音小刻みに五音節、五拍で発音します。

(2)ナ形容詞として使う場合ですが、日本人が漢語を漢字と一緒に取り入れ、形容詞風に使ってきたわけですが、本来は漢語がほとんどでした。

例 元気な 大切な 便利な
それが今では英語をはじめとする西洋語にも使われるようになりました。
例 オーバーな ユーモラスな シックな
ナ形容詞のいろいろな用法、例えば副詞的な用法等にも使えます。
例 もっとクリアーに説明してください。

(3)動詞として使う場合は英語等の動詞の後に「する」を付けます。

例 タイプする プレイする スタートする
最近では特にコンピューター用語には外来語(英語)の動詞をこの形で使っています。
例 アクセスする クリックする ダウンロードする アップロードする 
インストールする リセットする デリートする


ワンポイントアドバイス

選べる受講方法:
この講座は、前半の日本語教師養成一般講座と後半の日本語教師養成マスター講座の大きく2つに分けることができます。また受講方法もオール通信から前半通学+後半通信という方法の選択ができます。どの方法も選択することができ、いずれの方法でもマスター講座を修了時点で420時間の資格が取得できます。具体的な方法は以下の通りです。
 
前半:日本語教師一般講座は通学(2週間)又は通信(約10週間)のいずれかより選択
後半:日本語教師マスター講座は通信のみ開講(5〜10ヶ月間程度)
前半+後半⇒日本語教師養成講座420時間総合講座
 
※前半をいずれかの方法で修了し、後半を修了すると日本語教師養成講座420時間の資格が取得できます
※前半のみで修了することも可能(990豪ドル、但しその場合は420時間の資格取得ではない)
※前半終了後、日を置いて後半のお申込みも可能(750豪ドル)
前半通学という選択:
この講座は、前半の一般基礎講座部分を通信ではなく通学で受講することができます。講座内容は全く同じですが、違いは講師の前で学習できるという利点があります。この講座期間中には模擬授業も行いますが、講師から直接評価を受けられるのが最大の特長です。2週間の講座期間となりますが、シドニーに渡航できるかたは、選択肢の一つとなります。
通信講座と海外派遣プログラム:
この実践部分に不安がある方は、講座終了後、有給インターンシップなどを利用して実践力を高めるのも一つの手です。また英語を使って日本語を指導する間接法が学習できるので、英語圏での日本語アシスタント教師の活動を並行して又は講座修了後にすることもお薦めの方法です。教材には、日本語アシスタント教師として活動するに当たって必要な、クラス内での英語の使い方、そのサンプル、具体的な指導内容、現地校の日本語教師との関わり方など細かいところまで学習することができます。いずれの方法もこの教材を大いに生かして活動してみてください。
BBIと学校との関係:
この通信講座を行っている学校はシドニーにあります。また、日本語教師になる。を運営するBBIの本社もシドニーにあります。同じ日本語教育というフィールドで活動していますので、この学校の校長先生とBBIはとても良い関係を保っています。お申込み時のお問合せや講座受講中に万が一トラブルなどがありましたら、迅速に両社が対応することができます。BBIの日本の支社においては、当校が日本にないことから、代わりに講座の案内をさせて頂いています。 また、実際に教材も見ていただくことができるのでお気軽に弊社のオフィスにお立ち寄りください。

DVD・CD教材を活用しよう!

通信教材のDVD

通信講座の特徴としてDVDやCDの教材も付いています。これは目で見て学習していただく事と、実際の授業風景など雰囲気も学習していただく事を目的としているからです。通信講座は通信講座ゆえに教室内での講義がありません。また、その為実践部分の指導に劣るとも言われています。

通信で日本語教師養成講座はその点も踏まえて、通信講座であっても通学のコースとそん色なく実践部分を学習していただくためにこのDVD等の教材を導入しています。以下にその動画を紹介しますのでご参考下さい。またこの通りに授業を行っていただければどなたでも指導する事ができ指導する力もつけることができます。

CD教材の使い方
CD教材の使い方:
教師指導要綱 Iと IIの解説です。CDを聞きながら学習を進めていただきます。日本語で易しく解説をしております。

DVD5枚組みの教材の使い方
DVDの5枚組の教材の使い方:
一般通学講座の講義(420時間コースの前半部分)の内容を全て収録していますので(テキスト:基礎口語日本語に対応)、一般通信講座に入る前にご覧いただけると、だいたいどのようなことを一般通信講座で学習するかがわかります。尚、この部分を実際に通学コースとして選択する事も可能。その場合は、「通信で通学 日本語教師養成講座」をご参照下さい。

DVD4枚組みの教材の使い方
DVDの4枚組の教材の使い方:
2枚は英語を使った間接法での実際の授業、1枚は日本語を日本語だけで教える直接法の実際の授業、残りの1枚は通学講座の優秀な卒業生の5分間の模擬授業です。全て実際にお教えになる場合に活用いただけるとかなり役に立つと思います。