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ニホナルブログ

日本語教師の給料の実態(日本・海外含む)


2014年7月27日 | category by 日本語教師という仕事


日本語教師の資格を取ったので、いよいよ就職活動をしていこうと思ったときにやっぱり気になるのは給料など待遇のこと。
そこで、今回のニホナルでは、日本語教師の給料に関してお伝えしたいと思います。

日本語教師の給料の実態

常勤、非常勤と言う言葉

普通のサラリーマンはあまり気にしない言葉だと思いますが、日本語教師に限らず、教師や先生の世界ではこの常勤、非常勤と言う言葉は良く聞く言葉です。

もちろんこの教師でも、小中高校等の先生たちは基本的には、常勤、つまりフルタイムで働いているので、そういう意味ではサラリーマンと一緒です。
でも英会話学校の先生や児童英語教師、塾の先生、予備校の先生、そして日本語教師などは、いわゆる、自分が任されるコマ数に応じて授業を行います。

これが非常勤の講師です。

そして、非常勤の講師は、自分の授業数(コマ数)に応じて待遇を得る形となります。
通常は時給やコマ数に応じた賃金が発生します。これが、一般的な先生と言う仕事の待遇や勤務環境となります。

つまり、自分の担当をするコマ数のみ働くことを非常勤の講師、その頻度に関わらず他の仕事含めてフルタイムで働く講師を常勤の講師といいます。

日本語教師は、一般的に非常勤講師からスタートすることが多いです。
そして、その講師としての実力が評価され、ポジションに空きがあると、希望に応じて常勤講師へと進んでいけます。

また、常勤講師は有給があったり、社会保障がついていることもあるので、それが通常はない非常勤よりは、ずっと待遇がいいと言ってもいいかもしれません。
もちろん、その分、講師以外の多くの仕事をこなしたり、日本語学校(会社)での勤務時間が増えます。

どういった働く環境を希望するかは、その人の生活スタイルにもよるので良し悪しは付けられませんが、一般的には常勤の方が安定感もあるので、それを目指して仕事をされている人も多いです。

まとめると、求人には、常勤と非常勤の求人があります。

ご自身の生活スタイルに合わせてどちらかで応募をされていくのですが、一般的には、非常勤の募集の方が多いですし、常勤は競争率が高いです。よって、多くの方は、まずは非常勤からスタートし、状況を見て常勤になって行ったり、複数の機関で非常勤をして仕事をしている人もいます。

さて、日本語教師の求人・就職情報掲載サイトで、実際の待遇などを見ることができると思いますが、日本の日本語学校の場合だとその待遇はどうなのでしょうか。以下の待遇が目安になっていると思いますのでご参考下さい。

日本の日本語学校の給料

  • 非常勤 ・・・ 1500~2000円程度/時
  • 常勤 ・・・ 15~20万円程度/月

もちろんこちらは、機関によって異なりますし、仕事をする内容や交通費支給など他の待遇などもそれぞれによって異なりますので、あくまでも目安となります。

これが、海外だとどんな感じでしょうか。同様に求人・就職情報掲載サイトで見てみると以下のような情報が出てきます。

海外の日本語学校の給料

中国
8000元程度/月(約13万円/月、非製造業平均月収5.5万円)
ベトナム
600米ドル程度の現地通貨/月(約6万円/月、非製造業平均月収3.3万円)
台湾
30000元程度/月(約10万円/月、非製造業平均月収4万円)
タイ
30000バーツ程度/月(約9.8万円/月、非製造業平均月収5.3万円)
インド
30000ルピー程度/月(約5.0万円/月、非製造業平均月収5.2万円)
フィリピン
50000ペソー程度/月(約11.7万円/月、非製造業平均月収3.6万円)
  • 各国ともニホナルが調べた平均賃金ですのであくまでも参考値としてご覧下さい
  • 日本円の為替レートは2014年7月時のものを利用
  • 各国の平均賃金は日本語教師が非製造業に部類しているのでそのカテゴリーから選択し、資料は2010年JETRO調べ(職種によっても異なる)
  • その他、1年に1回の日本への渡航費、時間外手当など付く場合もあり

上記の給料は、あくまでも目安としてご参考いただきたいのですが、面白いことは、それぞれその国の非製造業の平均賃金よりおおむね良好の給料体系になっています。絶対額は、日本の月額より低いところが多いですが、現地の物価などを考えると、大きな貯金はできないかもしれないですが、現地で生活にしていくには十分な賃金が得れそうです。

また、海外の求人の場合は、上記の通りに常勤での募集が多いです。
これはもちろん海外から日本人をわざわざ採用をするので、自ず常勤(フルタイム)となることが多いです。
なお、上記の例はアジア圏の日本語教育機関での求人募集情報ばかりですが、これは、やはりアジア圏での求人が多いということを物語っています。他にもマレーシア、ミャンマー、香港、韓国など多くの日本語教育機関からの募集を目にします。

一方で欧米圏の求人募集数は少ないです。日本人にとって欧米圏は人気のディスティネーションですのでひとたび応募が出ると人気となります。一方でなかなかあるわけではないので、情報が薄かったり、偏っていても判断が付かなかったりと、実際に就職するには多くの情報を確認する必要が出てくるかもしれません。

いずれにしてもアジア圏など海外の日本語教師の求人募集は、

  • その国での待遇としては十分であることが多い
  • 日本ほど就職採用の際に競争率が高いわけではない
  • 4大卒だと就労ビザをサポートしてくれるところが多い
  • 教えるという経験を多く積む事ができる
  • 現実的な就職先の選択

として、特長があります。特に生活をするにおいてある程度の環境となるので、日本の様に非常勤を掛け持ちする必要もなく、日本語教師に専念できます。そしてその経験を多く積むことができるので、将来日本で、日本語教師として就職をしたい場合、機関によっては採用条件に掲げている、『数年教えた経験要』もクリアーすることもでき、将来的な日本語教師への道としてまずは海外で就職をするという道も悪くはない選択かもしれません。

いずれにしても海外で生活をしていく強さを持ち合わせていないと、根本的な難しさが出てくるかもしれませんので、その辺に自信がない方は、日本の求人を中心に活動をしていった方がいいかもしれません。

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